天白・元屋敷遺跡の範囲(5)

さんたんだとびぎゃてんの間の水田
▲ さんたんだとびぎゃあてんの間の水田

(15)以下、拾遺をいくつか。

1)びぎゃあてんとちゃばたの形状は、南北に主軸をもつ前方後円墳を想起させるが、立地する場所、大きさ、形状から、その可能性は低いであろう。

2)ひがしたんぼは、びぎゃあてんとほぼ平行して弧を描いている。これは、北の方からの旧河道跡らしく、上志段味の字安河原から続くようにも見える。

3)さんたんだの南、びぎゃあてんとの間で、東西に細い水田が見える。これは、さんたんだみぞに関係しているものと思われ、水路に沿って水田が拡張されたか、ひがしたんぼの旧河道に関連する洪水で、さんたんだみぞの場所が決壊して水が西進したことも考えられる。このことは、ちゃばたの南で、東西に細長く水田が入り込む地形にも言い得る。

4)ちなみに、さんたんだの南、びぎゃあてんとの間は、志段味の自然と歴史に親しむ会などが主催して6月頃に開催する「田んぼで遊ぼう会」で、田植えをする水田のある場所である(写真)。

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