立秋、蒙霧升降の候、志段味大塚古墳の発掘調査現場と、天白・元屋敷遺跡の発掘調査現場とを見る。かたや、公有地化され見世物となる古墳。こなた、宅地やユニー用地のために掘り尽くされ消滅する遺跡。志段味大塚古墳は虚飾(「尾張氏」「倭王権」・・・)されてますます富み、天白・元屋敷遺跡はすべて奪われて貧する。
おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう(1)。
For whosoever hath, to him shall be given, and he shall have abundance: but whosoever hath not, from him shall be taken away even that which he hath(2).
国-名古屋市教育委員会は、かたや近代の生権力として、こなた近代以前の権力として現前する。すなわちこれ、ダブルスタンダード哉。二枚舌哉。自家撞着哉。
注