本日、伊藤禎樹『伊勢湾地域古代世界の形成』刊行記念講演会が開催されました。台風11号による風雨激しいなかにもかかわらず、多数の方が来場され、盛会の裡に終わりました。
ところで、この同じ日、この濃尾平野就中名古屋市内で、考古学の集会がもう一つおこなわれていたはずです。そして、40年前の11月にも、二つの集会がおこなわれていました。その一方に私たちは居ました。往時といま、集会の直接の主旨は異なりますが、関係の構造が通底するのを、期せずして伊藤さんと小林さんのお話に垣間見ることになりました。詳細は追って報告したいと思います。
注この同じ日、この濃尾平野での二つの考古学の集会のそれぞれの前途は、明らかです。一つの集会=「協会」は、歴史の流れと人民大衆に背を向けている以上、必ずぶっつぶれるだろう。もう一つの集会が、人民大衆の固い団結を築きあげようとしながら、「真の人民大衆による人民大衆のための考古学を!」「地域史としての大衆的な考古学を創造しよう!」という熱い討論を創りだすなら、その未来を保証されて……。(呼びかけより(1))
- 「地域史としての大衆的考古学を創造する交流集会」『プロレタリア考古』第15号、「プロレタリア考古」編集局、1974年11月1日。1面(広告)。↑