▲ 伊藤禎樹『伊勢湾地域古代世界の形成』、株式会社アットワークス、2014年3月20日、表紙・裏表紙(部分)。
伊藤禎樹さんの著書『伊勢湾地域古代世界の形成』が20日に出版された。
掲載された論文は、発表当時にいただいた抜刷やコピーなどで接してきたものばかりだが、あらためて通読すると、伊藤さんの思想が貫徹するのを見る。近代が存在する。
そして、「あとがきにかえて―わたしの考古学―」で披露された、伊藤さんの歩みは特異である。帯の「尾張から照射する古代日本と東アジア/対峙するオワリとヤマト」に用いられた、二つの動詞が越境して言う。すなわち、伊藤さんの考古学は、職業研究者による官僚化した考古学に対峙し、堕落した現在を照射している、と。再演不可能な伊藤さんの考古学体験、その一部ではあるが、同行できたことは奇跡であり、幸運であった。
『伊勢湾地域古代世界の形成』を、心から、祝す。
〔書誌情報〕
伊勢湾地域古代世界の形成
イセワンチイキコダイセカイノケイセイ
著者名 伊藤禎樹 イトウサダキ
価格 本体3,200円+税
C-CODE 0021
ISBN 978-4-939042-95-9
サイズ A5
ページ数 404頁
発行年月日 2014年3月20日
発行所 株式会社アットワークス
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