古墳は、千数百年の時間をこえて今日まで伝えられてきた。多くが失われたなか、現前するそれは奇跡である。その古墳を、百年、千年と伝えてゆく義務を私たちは負っている。文化財保護は、そのために整えられた近代の思想と実践である。
「歴史の里」計画は、百年、千年と上志段味の古墳を伝えてゆくことができるだろうか。この義務の遂行に耐えうる制度設計であろうか。地球上の、長い歴史をもつ公園は、人工物であふれることはない。無論のこと刹那的でない。いまの「歴史の里」計画は、実現されてもじきに廃れるであろう。上志段味の町の品格をも損なうだろう。
現前する上志段味の古墳が、千数百年にわたって遺されてきた、それを擁する社会の仕組みは分析されたか。その仕組みに沿って、「歴史の里」は構想されるべきである。それと無縁に、上志段味の古墳を、流行病のごとく処してはならない。「動きすぎてはいけない」。
私たちは、人類史、自然史の理(ことわり)に即して、上志段味の古墳を保存し活用しなければならない。名古屋市教育委員会の猛省と再考を求める。
参考: 「古墳発掘体験」に反対する
はじめまして 南区在住のおばさん会社員です。
昨日昼間 A4で18枚(画像や表も含め) 歴史の里 パブコメをポストに投函。ぎりぎりまで待って投函しました。STAP細胞の発見やローザンヌ国際バレエコンクール高校生の入賞、冬季オリンピックなど、本物の出現でおちゃらけでない、本物が大事である点の論を展開する手助けになりました。ですが、受け付ける行政側は おそらく反省もなく、ゴミ箱に捨て去ると思います。残念です。提出前に名古屋市小中学校長協会会長の校長に手紙を送ったり、共産党市議団、南区市議にメールしましたが、OS☆Uコンサートは激しさを増すばかりでした。自分の権力に対抗する知恵がなかった証しでもあります。最末端で企画している市の学芸員の顔は知っておりますし、本も買って応援していましたが、まさかこういう動き(構想)をしているとは思ってもいませんでした。自分の思想と全く異なるので その方が落胆しています。縦社会ですし、自分が可愛し出世したいので上司のいいなりでしょう。世の中にはいろんな考えの人がいます。
素人ゆえ、考古学の「こ」の字もわからないので、月一で文化センターの講座に通っています。滋賀県が好きなのでどういう先生か知らずに「丸山竜平氏」講座に決めました。今はよかったと思っています。現在も山の中を散策するのがお好きですし、滋賀のNPOに頼まれていろんな古墳の実測をなさっておられます。歴史の里の事をそれとなく相談しようかどうしようか迷いましたが、郷土史家達ちといっしょになって、暑い日寒い日頑張っておられる様子を拝見し、相談するのを止めました。それに奔走している事を一言も口にされません。私が勝手にNPOメンバーの発信しているブログから先生の動向を知ったまで。滋賀県のこうした郷土史家の動きを見ていると、郷土を大切にしようという情熱が伝わります。一度滋賀県守山市の丸山氏講演会に出席したことがありますが、聴講者の熱気がすごかったです。歴史の里の熱気は南区民の私に感じられません。
中国古代が専門の藤井康隆氏(市博物館)が以前自身のブログで名古屋市には古墳の本格的学芸員がいないと書いていたと思います。(尾張氏展企画者)素人なんでてっきりそうだと思っていました。
このブログがなかったら、素晴らしい いろんな先人や先生達を知らずに終っていたと思います。その意味で今後も情報発信お願い致します。専業主婦の友人や職場の同僚に歴史の里の話をしても知らなかったと未だに言います。古墳や遺跡に興味がないと 一面の記事の文字も目に入らないものです。また、税金の無駄遣いはごろごろあると知っています。しかし、どう手を打てばよいかわからないと言った感じでいるようです。
私はテーマパーク歴史の里が完成しても行かないと思います。失礼しました。
ありがとうございます!