2014年12月21日

2014年12月21日

天白・元屋敷遺跡の中世居館は志段味城である〔補訂〕

Posted by fische in Site

天白・元屋敷遺跡の空中写真
▲ 天白・元屋敷遺跡の空中写真〔加筆あり〕(クリックで広域の写真)

「天白・元屋敷遺跡考」について、以下のように補訂します。

まず、中世居館について、それまでに発表されている数値を尊重し、60m規模の場合と100m規模の場合とを考えてきましたが、筆者が空中写真で見てきた区画は、地図上で採寸すると東西約100m、南北約110mを数えることがわかりました。よって筆者は、今後100m規模のみを想定したいと思います。この数値は、東側の濠(後述)の外側での大きさになります。志段味の自然と歴史に親しむ会会報に掲載する際は、この点を修正し、改稿する予定です。

次に、掲載した「写真1 (略)下:天白・元屋敷遺跡(1)」について補足します。

赤色の点線で囲った区画が、想定した居館の輪郭です。区画の右側、縦長に白く見える部分が、濠の痕跡ではないかと思われます。

「大きな長方形状の区画の左下方に、小さい正方形状の区画が見える(2)」としたものには黄色の輪郭を記しましたが、南側がよくわかりません。

居館の西側を、旧河道が北東から南西にかけて走っています。その北東に「すいり(3)」と呼ぶ場所があり、「水利」の字をあてていますが、「砂入り」の意ではないでしょうか。だとすれば、名前が残っていることと、痕跡が明瞭なことから、比較的新しい時期(江戸時代?)の河道と思われます。

なお、この東方に「びぎゃあてん(4)」と呼ばれる場所があります。「弁財天」の字をあてていますが、大きな長楕円形の区画の中心に位置しており、これもまた何らかの施設の痕跡かもしれません。

  1. 犬塚康博「天白・元屋敷遺跡考」、2頁。(新ウィンドウまたはタブで開く
  2. 同論文、2頁。
  3. 野田美幸「中志段味の地名調べ」『私たちの博物館 志段味の自然と歴史を訪ねて』第31号、志段味の自然と歴史に親しむ会世話人会、1992年6月10日、10頁。(新ウィンドウまたはタブで開く)
  4. 同論文、10頁。
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